地球の熱を利用した住まいのエコ冷暖房
試験場の外観写真と地中熱ヒートポンプ
私たちが住んでいる地面の深さ200mくらいの温度は、一年を通し一定 の温度(約15℃)が保たれています。天然の雪を真夏に江戸幕府へ献上するために使われた氷室小屋は石川県の風物詩ですが、これはクリーンな地中熱エネルギーを賢く利用した冷蔵庫と言えます。
このように、石川県は地球の熱(地中熱)に恵まれていることから、上手に熱を取り出すことでエアコンの熱源としても利用することができます。そこで石川県工業試験場では、国立研究開発法人産業技術総合研究所福島再生可能エネルギー研究所と共同で石川県の地中の熱特性や地中熱を利用したエアコンの性能に関する調査研究を行っています。
ネコロジー博士のQ&A
地中熱以外に自然の熱を利用しているものはありますか?
黒い紙にレンズで太陽の光を集めると燃えるように、太陽の光を集めて屋外で料理をするときに使われています。
また、金沢市には、道路に積もった雪を融かすときに地下水の熱が使われています。
フランスの物理学者ジャン・シャルル・ペルティエが原理を発見したペルチェ素子を使うと電気で熱を移動させることができます。これを利用した冷蔵庫もあります。石川県工業試験場では、熱を電気に変える研究など環境技術に関する研究開発によって、持続可能な社会の発展を支援しています。
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